演出家からみた龍馬像

大河ドラマ「龍馬伝」の演出を担当しているのは、大友啓史さんです。
大友さんが「龍馬伝」のなかで描きたいとしている龍馬像とは、どういうものなのでしょうか。

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裕福な家庭に生まれた龍馬は、いい意味でも悪い意味でも「坊ちゃん」であったと、福田さんは考えているそうです。
卑屈になったり迫害されたりすることのない「坊ちゃん」だったからこそ、差別階級が当たり前だった当時に、偏見を持たずにフラットな視線で物事をとらえ、客観的に判断することが出来たのではないかとしています。
また、それが自分ではなく他人のおかれた環境であったとしても、愛情のない環境にとても敏感だったのは、愛情を知っている人間だったからだとも言われています。
そういう「龍馬ならではの優しさ」というものも描いていきたいのだそうです。

歴史は常に勝者が語り残したものであり、薩摩や長州が語り残した正史には、土佐の人間であった坂本龍馬は、実はそれほど残されていないのだと話しています。
龍馬がとった行動や具体的な動きは伝えられてはいるのですが、どんな思惑で動いたのかということは、意外に伝えられてはいないということだそうです。
つまり、龍馬のとった行動をどう解釈するのかで、龍馬像というものは大きく変わってくるというわけです。
今まで多くの人が、それぞれの時代にあった、違う解釈の仕方で提示してきた龍馬像を、もう一度シャッフルし直し、真っ白な状態で見直そうとしているのです。
「龍馬伝」のなかの坂本龍馬をみて、「ちょっと違うんじゃないの?」と違和感を感じる人もいれば、「こっちの方が龍馬っぽい」と思う人がいというのははそのためのようです。

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